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2004年02月17日(火) 19時52分

食の安全「不安」98% BSEなど“事件”影響−−県調査 /静岡毎日新聞

 消費者のニーズに沿った食品行政に取り組むため、県が実施した食の安全に関する意識調査の内容がまとまった。BSE(牛海綿状脳症)問題や鳥インフルエンザなど食の安全を脅かす事件や問題が相次いでいることを受け、98%の人が「食の安全性に不安を感じる」という回答を寄せており、県は消費者の意見を参考に、食の安全を保つため、食品表示の適正化などを重点的に進める。
 意識調査は、県のインターネットモニター497人を対象に1月16〜27日の間で実施し、461人から回答があった。食への信頼や不安のほか、食品を買う際に重視することがらなどを聞いた。
 調査では、食の安全性に不安を感じる理由として、農薬や抗生物質の残留のほか、輸入食品の安全性への不安を挙げた人も5割を超えた。食品表示についてはいずれも産地偽装などが起きた牛肉、米、うなぎなどについて信用できないとした人が半数を超えた。
 行政への要望では、製造所や販売店への立ち入り検査や事業者への啓発強化を求める声が多かった。一方、安全性確保にかかる費用負担については「消費者がある程度負担するべきだ」とした人が最も多く、安全へのコスト意識も高まっている。
 県民生活室は「BSEや鳥インフルエンザなどの影響で、食への不安が広がっている。表示指導のほか、消費者にも知識を持ってもらうよう推進していきたい」と話している。【北川仁士】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040217-00000005-mai-l22