2004年02月17日(火) 00時00分
75件、計1億円に/オレオレ詐欺(朝日新聞・)
子どもや孫を装って高齢者らに援助を求め、指定した口座に金を振り込ませてだまし取る、いわゆる「オレオレ詐欺」の発生状況を県警がまとめた。03年には未遂も含めて75件が発生し、被害総額は約1億円に上っていた。04年になってからもいっこうに収まる気配をみせておらず、1月末現在で10件(未遂5件)が確認され、被害総額はすでに1200万円になっているという。
支援を求める口実で最も多かったのは、交通事故の示談金で、全体の40%にあたる30件。妊娠中絶の手術費用が5件と続き、サラ金の借金や慰謝料、借金の保証人などもあったという。1件当たりの被害額は、200万円前後が最も多く、被害者の約6割は65歳以上の高齢者だった。
昨年、全国で発生したオレオレ詐欺は未遂も含めて6504件あったが、検挙されたのは約3%の179件。県内で検挙されたケースはまだない。県警によると「仮名や借名の口座、プリペイド式携帯電話などが犯行に使われ、なかなか容疑者にたどりつけない」という。
県警は、金融機関で口座を開設して、通帳やキャッシュカードを詐欺の容疑者に売りつける「口座屋」の摘発▽高齢者世帯などへの広報活動、防犯指導▽被害認知時には金融機関に口座凍結を依頼する−−などで被害を未然に防ぎ、容疑者の割り出しに努めるという。
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http://mytown.asahi.com/okayama/news02.asp?kiji=4032
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