2004年02月17日(火) 02時13分
「口座屋」2人逮捕 不法開設の疑い おれおれ詐欺に悪用 宮崎県警(西日本新聞)
宮崎県警は十六日、「おれおれ詐欺」の振込先に使われた銀行口座を不法に開設したとして、詐欺の疑いで、北九州市小倉北区東篠崎一丁目、自営業田中亮則(27)と高松市高松町、運送会社アルバイト馬場敏彰(23)の二容疑者を逮捕した。県警は二人を口座を密売する「口座屋」とみており、田中容疑者は「ある人物から頼まれた」と供述しているという。背後に実行グループがいるとみている。
調べでは、二人は昨年十月初旬、高松市内の銀行支店で、馬場容疑者名義の普通預金口座一口を転売目的で開設し、支店から通帳とキャッシュカードをだまし取った疑い。二人は容疑を認めている。
この口座には同月三十日、宮崎県日向市の女性(78)が、孫を装った男からの電話で現金二百万円を振り込み、直後に東京都内の支店で全額が引き出されていた。
県警によると、田中容疑者が「一口座の通帳など一式を三万円で買い取る」と持ちかけ、馬場容疑者は香川県内で四口座を、田中容疑者も北九州市内で一口座を開設。これらの口座に計七件、約五百五十万円が振り込まれていた。同じグループとみられる複数の別人物名義の口座を含めると、全国に計三十二口座あり、九州を含め十七都道県で発生したおれおれ詐欺約五十件、約四千八百万円の振込先に使われていたという。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040217-00000014-nnp-kyu