2004年02月16日(月) 07時01分

農相「米国産牛肉の輸入停止、長期化も」（日経新聞）

　亀井善之農相は15日のＮＨＫ番組で、ＢＳＥ（牛海綿状脳症、狂牛病）発生に伴う米国産牛肉の禁輸解除の見通しについて「現状（の米国の対応）ではまだ時間がかかるのではないか」と語った。そのうえで「米国の対応を待っている」と述べ、米側の追加安全策を期待する考えを示した。

　農相は米国がＢＳＥの追跡調査を打ち切ったことに「カナダから輸入された牛の大部分の所在が解明されておらず（米政府は）努力が足りない」と批判。輸入再開には「（少なくとも日本向け輸出分に関して）全頭検査と危険部位の除去など日本と同等の安全対策が必要だ」と述べた。

　農相はＢＳＥに関する国際的な安全基準作りに「ＢＳＥは科学的に未解明な部分が多く、国際的な知見を集めて、ルール作りをすることが大切だ」として日本政府として協力する姿勢を示した。(07:01)

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040216AT1F1500115022004.html