2004年02月16日(月) 00時00分

「最大の謝罪」…宿泊拒否のホテルが廃業へ（ZAKZAK）

　熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病療養所入所者の宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営するアイスター（東京都港区）の江口忠雄社長は１６日午前、同ホテルで従業員３８人に対しホテルを廃業する意向を表明した。

　同ホテルによると、江口社長は従業員を前に、「ハンセン病元患者の宿泊を断ったことに対する最大の謝罪」と説明。廃業時期については、従業員の今後の生活やすでに予約客が入っていることを考慮し、触れなかったという。

　この問題をめぐっては、熊本県が１６日にも旅館業法に基づく営業停止の行政処分を決定する見通しだった。

　同ホテルは昨年１１月中旬、「他の宿泊客に迷惑が掛かる」として入所者ら２２人の宿泊を拒んだ。県と熊本地方法務局は同月下旬、旅館業法違反容疑で同ホテル側を熊本地検に刑事告発した。

ZAKZAK 2004/02/16

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2004_02/1t2004021620.html