2004年02月16日(月) 14時55分
内職商法9000人被害 40億円詐取7容疑者逮捕 宮城県警(西日本新聞)
収入が得られないチラシ配りの内職を勧誘、契約金をだまし取ったとされる内職商法事件で、宮城県警生活環境課と仙台北署は十六日までに、特定商取引法違反(不実の告知)と詐欺の疑いで通信販売業「メイプルウッドカンパニー」(仙台市青葉区)の実質的経営者刀根健治容疑者(45)と同社社員六人の計七人を逮捕した。
同課などによると同社といずれも刀根容疑者が実質的に経営していた「ケーズケア」(東京都新宿区)など関連会社六社は、「チラシを配るだけで月五万—十万円の収入がある」などと主婦らを勧誘。一人当たり三十万—五十万円をだまし取っていたとされ、被害者は全国で約九千人、被害総額は約四十億円に上るとみられ、裏付け捜査を急いでいる。
調べでは刀根容疑者らは昨年九月から十月にかけ、埼玉県の主婦(26)や東京都の主婦(51)、愛知県の主婦(37)の計三人から契約金計約百十五万円をだまし取った疑い。
刀根容疑者は容疑を否認している。
これまでの調べでは、同社などが販売している健康食品などの商品チラシを配布する代理店委託契約を内職希望者と結び、チラシを見た人から商品の注文があれば、配布した本人に12—33%の手数料を払うなどとしていたが、実際にはほとんど支払われなかったという。
刀根容疑者らは一九九六年ごろに内職商法を開始。名簿業者から入手した内職希望者リストを基に電話で勧誘していた。
生活環境課などは昨年十一月、七社などを家宅捜索。パソコンなどを押収、分析を進めていた。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040216-00000072-nnp-kyu