2004年02月16日(月) 11時16分

公安調査庁、オウム施設１１か所に立ち入り検査（読売新聞）

　公安調査庁は１６日午前、団体規制法に基づき、２００人の職員を動員し、全国のオウム真理教関連施設計１１か所の一斉立ち入り検査を始めた。１０か所以上の施設を同時に立ち入り検査するのは初めて。今月２７日の麻原彰晃こと松本智津夫被告（４８）の判決を前に、過去最大規模の検査となった。

　検査対象は、教団本部のある東京都世田谷区の南烏山施設、年末から年始にかけてセミナーを実施した埼玉県八潮市の八潮大瀬施設など、北海道から九州までの施設。全国規模で教団施設を同時に立ち入り検査したのは、２０００年４月以来、４年ぶり。

　公安庁は松本被告の判決に向け、先月１５日に特別調査本部を庁内に設置しており、今回の一斉立ち入りは、判決前に教団の監視を強めるためという。

　公安審査委員会は昨年１月、「将来再び無差別大量殺人行為に及ぶ危険性がある」として、団体規制法に基づき、教団の観察処分を３年間延長している。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040216-00000004-yom-soci