2004年02月16日(月) 00時00分
チラシ配り内職商法 経営者らきょうにも逮捕 宮城県警(河北新報)
チラシ配り内職商法事件で、宮城県警生活環境課と仙台北署は、詐欺と特定商取引法違反の疑いで通信販売業メイプルウッドカンパニー(仙台市青葉区)の刀根健治・実質経営者(45)=宮城野区=ら数人の逮捕状を取った。16日にも逮捕する。
刀根経営者らは1996年ごろから、社名を次々に変えながら仙台市や東京都で内職商法を展開。県警は被害が全国で約9000人、計四十数億円に上るとみて、事件の全容解明を目指す。
調べでは、刀根経営者らは昨年9—10月ごろ、東京都や埼玉県の主婦ら3人に「健康食品や貴金属の販売促進などのチラシを配るだけで約8万円の月収を得られる」とうそを言って代理店契約を結ばせ、契約料として1人35万—40数万円を支払わせ、だまし取った疑い。
県警によると、刀根経営者らは(1)チラシを1枚配ると1—3円(2)チラシを見た人が商品を注文すると代金の十数—三十数%(3)チラシ配りの志願者を紹介すると1人につき1万5000円—の報酬を支払う約束をしていた。
しかし、支払いはほとんど実行されず、主婦らが抗議すると「配る時間帯や場所が悪い」などと難癖をつけ、契約金の返還にも応じなかったという。
県警は昨年11月、同社と関連6社を捜索して関係資料を押収。容疑の裏付けを進めていた。
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/02/20040216t13012.htm