2004年02月14日(土) 07時00分
農水省、「和牛」表示で全国特別調査(日経新聞)
農林水産省は13日、牛肉の「和牛」表示が適正かどうか、全国の小売店を対象に特別実態調査を20日から始めると発表した。BSE(牛海綿状脳症、狂牛病)発生による米国産牛肉の輸入停止で、和牛など国産牛肉需要が高まっていることから、不正表示の動きを事前にけん制するのが狙い。調査対象は全国のスーパーや精肉店など約3000店。必要に応じて、牛肉を納入している食肉加工業者も調査する。
公正取引委員会認定の「食肉表示の公正競争規約」によると、「和牛」と表示できる牛肉は「黒毛和種」や「褐毛和種」など四品種。調査では、仕入れ伝票で品種や銘柄の表示根拠を確認。さらに抜き打ちで計約300点の商品を買い上げ、専門機関でDNA鑑定して品種・銘柄を確認する。不正が判明した場合、「日本農林規格(JAS)法に基づき改善指示したり業者名を公表するなど、厳しい措置をとる」(食品表示・規格監視室)考えだ。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040214AT1G1301N13022004.html