2004年02月14日(土) 00時00分
県内で被害1000万円 おれおれ詐欺グループ3人逮捕、口座密売の4人も(富山新聞)
富山県警捜査二課と警視庁、福井県警、兵庫県警の共同捜査本部は十三日までに、おれおれ詐欺グループの男三人を逮捕した。捜査本部の調べでは、グループによる県内でのおれおれ詐欺被害は約一千万円に上る。 詐欺容疑で逮捕したのは、千葉県船橋市、無職幸家直樹(20)と東京都江東区、同飯塚真司(21)、同江戸川区、無職高崎二郎(21)の三容疑者。 調べでは、三人は共謀し、昨年十月下旬、愛知県蒲郡市内の無職男性(83)宅に電話し、孫を装い「バイクを運転して車にぶつかった。修理代のため金融会社に金を借りた。六十万円を振り込んでくれ」などと現金をだまし取った疑い。 新湊署管内で発生したおれおれ詐欺で、新湊署と県警が飯塚容疑者を割り出し、行方を追っていた。 県内では昨年一年間に百七件のおれおれ詐欺が発生し、うち四十六件が既遂で被害総額は約四千九百万円に上る。 また、捜査本部は三人が犯行に使った銀行口座を組織的に開設し、売却した口座密売グループ四人を詐欺容疑で逮捕。グループは二年間で数十人に千四百を超える口座をつくらせ暴力団関係者に密売し、二千万円以上を稼いだとみられる。 逮捕したのは、東京都新宿区の電話代行会社「ふれあい友の会」役員荻原忠明容疑者(41)ら同社従業員二人とタクシー運転手。調べでは、四人は転売目的で口座の開設を計画し、昨年九月に都内の銀行二支店で自分名義で口座を開設して通帳とキャッシュカードをだまし取った疑い。
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20040214003.htm