2004年02月13日(金) 00時00分
2人の患者に薬局調剤ミス 一戸(朝日新聞・)
一戸町のアイン薬局一戸店(本部・札幌市)で先月、町内の患者に、病院が出した処方箋とは違う薬を渡していたことが分かった。本来の処方薬と渡した薬の効能に、幸い大きな違いはなく、その薬を服用した2人に実害はなかったという。薬局は患者に謝罪するとともに薬を回収し、薬剤師全員に注意を促した。
薬局の説明によると、先月23日ごろ、県立一戸病院で狭心症の治療を受けている、町内の女性患者2人に、「ヘルベッサーアール」(ジルチアゼム)と間違え、「ニトロールアール」(イソソルビド)を計20粒渡した。間違いに気付いた薬局は薬を回収したが、すでに8粒が服用されていたという。
この薬局では、機械で薬を分包しているが、1月20日ごろ、担当者がヘルベッサーアールのケースに誤ってニトロールアールを77粒入れていたという。今月3日、薬局の定期的な在庫調べで、数が合わないことが分かり、ケースを調べると、すでに20粒を調剤した後だった。
二つの薬は、いずれも白色のカプセル型で、大きさもほとんど同じ。効能にも大きな差はない。患者に薬を渡す際の確認でも、薬剤師は間違えに気付かなかったという。
同薬局の中村俊昭薬局長は「あってはならないことで、患者や家族におわびする。今後は調剤する際のチェック項目を増やすなど、十分に注意する」と話している。
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http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=4999
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