2004年02月13日(金) 07時02分
牛丼販売休止、消費者物価0.1ポイント押し上げも(日経新聞)
牛丼の販売休止が消費者物価指数を押し上げる可能性が出てきた。牛丼は同指数の構成品目に含まれ、今後は米国産に比べて値段の高い国産の牛肉を使った牛丼に調査対象が切り替わる公算が大きいからだ。第一生命経済研究所では「生鮮食品を除く総合指数」を0.1ポイント押し上げる可能性もあるとみている。
消費者物価指数は原則として同じ店舗の同一製品の値段を調べている。業界最大手の吉野家が11日に牛丼の販売をほぼ全店で休止。大手チェーンで販売停止が相次いでいるが、「牛丼」が国内からなくなるわけではない。この場合、統計作成上は牛丼を売っているほかの店で価格を調査するのが通例だ。たとえば国産牛肉を使って今後も牛丼販売を続ける吉野家の一部店舗では「並盛り」の価格は500円。同社の通常価格(280円)と比べた物価上昇率は78.6%になる。(07:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040213AT1F1201M12022004.html