2004年02月13日(金) 07時02分
第3分野保険、責任準備金に統一基準・金融庁方針(日経新聞)
金融庁は医療保険やがん保険など第3分野保険について、保険金支払いに備える保険会社の責任準備金の積み方に統一ルールを定める方針だ。現行制度では保険会社の判断に事実上委ねているため、契約者保護の強化にルールが必要とみている。保険会社によっては準備金の積み増しが求められる可能性もある。
金融審議会(首相の諮問機関)が12日に開いた「保険の基本問題に関する作業部会」で、委員から提案があった。反対はなく、同庁は2004年度中にも導入する考えだ。
現行制度では、死亡保障保険の責任準備金は厳格に定めている。終身保険では保険料の8、9割を準備金として積み立てる契約が多い。しかし医療保険やがん保険など死亡保障部分の小さい第3分野保険の準備金については、各社が独自に積んでいる。金融庁は保険会社のリスク管理を強化するため、成長している第3分野保険に関する保険金支払いデータを整備し、適切な準備金を積むルールが必要とみている。(07:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040213AT1F1201R12022004.html