2004年02月13日(金) 03時07分
<生保>配当金支払いミス防止へガイドライン 金融庁(毎日新聞)
金融庁は12日、生命保険会社が保険金や配当金の支払い不足や、保険料の収納ミスを防止するための事務ガイドラインをまとめた。新商品の導入時に、発売期日を優先するあまりシステムチェックが不十分にならないことを求めるほか、システム導入後も必要に応じて抜き取り調査をするなど、保険契約者に不利益が生じない措置の徹底を図る。月内にも発表する。
配当の支払いに関しては昨秋、明治生命や安田生命(現・明治安田生命)など数社で多額の配当金の支払い不足が明らかになった。システムの不備や担当者のチェック漏れなどが原因だった。生保商品は近年、商品内容が複雑になっており、システム整備やチェック体制の強化が求められている。金融庁は、支払い不足の発覚を受けて、再発防止のためのガイドライン作成作業をしていた。
ガイドラインは、保険金、配当、解約返戻金の支払いや保険料収納など契約管理システムの開発・変更を行う場合、保険契約者の不利益防止を最重要課題と位置づけ、ミスの発生防止を求める。システム開発・変更にあたっては、社内各部門の情報共有や、責任の明確化などを求める。また、抜き取り調査を実施し、保険金や配当金が契約内容通りに計算されているか、チェックするよう求める。【古田信二】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040213-00000135-mai-bus_all