悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年02月11日(水) 00時00分

パソコン利用度、環境で格差 岐阜市内で調査 東京新聞

 65歳以上だけの夫婦や独り暮らしの高齢者がパソコンを持っている割合は、家族と同居している高齢者に比べて3分の1にとどまり、インターネットを含む利用度でも大幅な格差があることが、社会福祉法人和光会(岐阜市)などの調査で明らかになった。高齢者と若者との差だけでなく、暮らす環境の違いで高齢者の間でも情報格差が生じており、格差是正に向けたきめ細かな対応が求められそうだ。(石川 浩)

 調査は、高齢者へのIT(情報技術)普及状況を把握する狙いで2002年10月に実施。同市寺田地区などの約4240世帯が対象で、46%の約1970世帯が回答した。

 息子や娘らと同居している高齢者は、70%が自宅にパソコンがあるとし、パソコン、インターネットを「使える」との回答はそれぞれ52%、41%。

 ところが、65歳以上の独り暮らし世帯では、パソコン所持が24%。パソコンとインターネットの利用については29%、23%にそれぞれ下がる。

 さらに、65歳以上の高齢者夫婦では、パソコン所持は24%で独り暮らし世帯と同率だが、パソコンとインターネットの利用はそれぞれ16%、8%に大幅に低下し、同居世帯の高齢者と比べると35ポイントほどの差があった。

 高齢者夫婦や独り暮らし高齢者の約4割が「パソコンに興味がある」と回答しており、「パソコンを使いたいけど使えない」実態が垣間見える。

 調査を担当した地守素子・同会理事長代理は「暮らす状況で格差が生じているが、高齢者夫婦でも10%以上がパソコンを使えるとの回答に注目したい。高齢者はパソコンに興味があり、今後の取り組み次第で使いこなす高齢者が広がるはず」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20040211/lcl_____gif_____004.shtml