2004年02月11日(水) 17時06分
牛肉輸入再開条件は平行線 米通商代表が4閣僚と会談(共同通信)
来日中のゼーリック米通商代表は11日、福田康夫官房長官や亀井善之農相ら4閣僚と相次いで会談し、牛海綿状脳症(BSE)発生で日本が禁止した米国産牛肉輸入の再開問題を話し合った。
会談では、日本側が輸入再開の条件について「全頭検査と特定危険部位の除去が基本」(亀井善之農相)と説明。通商代表は「(安全性の確保には)科学に基づく評価が重要」と主張、議論は平行線だった。
ただ、技術的問題については一歩ずつ話し合っていくことで合意。米農務省が近く日本に派遣する交渉団と輸入解禁の条件について協議することになった。
官房長官は「日本の消費者が食の安全・安心を重視していることを踏まえて解決策を考えてほしい」と要請。川口順子外相も「科学も重要だが、日本の消費者は食の安全性に強い関心を持っており、無視できない」と、消費者が厳格な安全確保策を求めていることを説明した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040211-00000065-kyodo-bus_all