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熊本県南小国町のホテルがハンセン病歴を理由に国立療養所入所者らの宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営する「アイスター」(東京)が8日、大阪市の男子大学生(20)の抗議文を自社ホームページ(HP)に公開した。抗議に対し、同社の秘書室長が入所者らを元暴力団員にたとえて拒否理由を説明する返事を送ったが、この内容が報道され、誤解を避けようとしたという。学生は「事前に連絡はなかった」としている。
学生は昨年12月、同社長あてに抗議文を出した。秘書室長が、入所者を元暴力団員にたとえ「宿泊客に威圧感と恐怖心を感じさせる」とメールで返送。2月上旬にこの内容が地元の新聞で報道され、「一方的な記事が掲載され、誤解を与えると心配なので交信文を全文掲載する」としてHPに抗議文や秘書室長の返事を載せた。学生の氏名や住所、メールアドレスもそのまま掲載された。
学生には8日未明、秘書室長から「全文を公開させていただきました」などと説明する内容のメールが届いたという。
HP掲載後、学生には中傷メールが数通届いた。学生は「事前に公開を了承した覚えはない。人権意識が低い会社と思っていたが、宿泊拒否当時と意識は変わっていない印象を受けた」と話す。
同社広報室は「(本人の)了解を得たかどうかも含め、会社としてコメントすることはない」と話している。
(02/10 03:06)