2004年02月10日(火) 20時13分
「合併で住所変わる」と表札販売 関宮町などの高齢者宅被害 /但馬(毎日新聞)
◇“新手の詐欺”注意
今年4月に合併で市制施行が決まっている養父郡4町で昨年暮れごろから、主に独り暮らしのお年寄りを狙った表札の訪問販売が相次いでいることが9日、分かった。「合併で住所が変わるので取り替えが必要」などと持ち掛けた上、町からの依頼を受けたとにおわせるケースも。八鹿署は「新手の詐欺まがい。契約には十分注意してほしい」と呼び掛けるともに、違法性の疑いもあるとして捜査を始めた。
十数件の被害が確認されている関宮町在宅介護支援センターなどによると、販売員が高齢者宅の表札を取って玄関に入り、「合併するので替えないかん」「町から来た」などと持ち掛けて契約。4800円前後を渡すと、後日プラスチック製の「養父市」の住所入り表札が届いた。だが、後日解約しようと契約書に書かれた番号に電話したが、つながらなかったという。市外局番は神戸市内のものだった。
同署によると、契約者に町役場からの依頼と思い込ませるような言動があったり、契約書に虚偽の記載があれば、詐欺や特定商取引に関する法律違反に該当するという。同署は「まず安易に契約しないこと。無理に買わせようとしたら警察に連絡してほしい」と呼び掛けている。 【吉川昭夫】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040210-00000007-mai-l28