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吉野家は使用する牛肉のほぼすべてを米国からの輸入に頼っている。牛海綿状脳症(BSE)の発生に伴う米国産牛の輸入停止で、牛肉の在庫が底をつくことになった。海外二百二十六店舗では牛丼販売を続ける。
記者会見した安部修仁社長は、当面の営業について「豪州産牛は、われわれが(牛丼に)求める味としては劣る」と述べ、豪州産牛を代わりに使っての販売再開は現時点で考えていないことを明らかにした。
吉野家は牛肉を使う「牛皿」と「牛鮭定食」の販売も牛丼と同様に中止。当面は「カレー丼」や「豚キムチ丼」など牛肉を使わないメニューだけでの営業となる。安部社長は牛丼中止後は、客数は30%、売り上げで25%くらい減少するとの予測を示した。
吉野家以外の牛丼チェーンも牛肉のほとんどを米国からの輸入に依存している。すき家、なか卯(う)はすでに牛丼の販売を中止。松屋フーズも早ければ今月下旬にも「牛めし」の販売を中止する見通しだ。
牛丼の販売中止の時期について、吉野家はこれまで「二月十日以降、数日の間」と予測していた。
今月七、八両日の客数が前年同期比25%増となるなど、牛丼の“駆け込み需要”が急増し、十一日でほとんどの店から牛丼が消える見通しになった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040210/mng_____sya_____005.shtml