2004年02月10日(火) 10時53分
米農務省、BSE感染牛の調査打ち切り発表(読売新聞)
【ワシントン=笹沢教一】米農務省は9日、昨年12月に米国で初のBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)感染牛が見つかった問題で、感染原因究明などの調査活動を打ち切ると発表した。
これまでの調査では、感染牛が生まれたカナダ・アルバータ州の農場から80頭が一緒に輸入されたことがわかっているが、そのうち行方を突き止められたのは28頭にとどまっている。
同省のロン・ドヘイブン主任獣医官は同日の記者会見で「全米189の農業施設で、行方が分かった28頭を含む計255頭の疑惑牛を調べたが感染は認められなかった」と述べ、「所在が確認できなかった牛についても(感染の)リスクはまずない」との見解を示した。
同省がBSE対策で設置した国際評価委員会は4日の報告書で、米国の検査体制の不備を指摘し、「さらなる感染例が発見される公算が大きい」と警告している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040210-00000303-yom-int