2004年02月07日(土) 01時30分
場所も病院も警官も同じで発覚 「当たり屋」を逮捕 草津署(京都新聞)
わざと車にぶつかり、けがをしたように見せかけて示談金をだましとったとして、草津署は6日、詐欺の疑いで、住所不定、無職井藤保夫容疑者(59)を逮捕した。井藤容疑者はいわゆる「当たり屋」を同じ場所で2日間続けたが、2日連続して診察に同じ病院に運ばれ、また事情聴取したのも同一の警察官だったため、容疑が発覚したという。
調べでは、井藤容疑者は5日午前10時40分ごろ、草津市大路1丁目の商店街で、走行中の会社員(34)の乗用車にわざと手をぶつけた。現場で草津署員の事情聴取を受けた後、会社員に連れられて市内の病院で診察を受け、示談を持ちかけて3000円をだまし取った疑い。
同署によると、井藤容疑者は翌日の6日午前11時ごろにも同じ場所で、軽乗用車の女性(25)に「左足を踏まれた」と言いがかりをつけた。女性に連れられて行ったのが前日と同じ病院だったことから、職員が「外傷がないのに2日連続で不審な男性が来院している」と通報。駆けつけた警察官も5日に事情聴取した署員であったため、容疑が分かったという。
調べに対し、井藤容疑者は「まさか同じ病院に連れて行かれ、同じ署員に話を聞かれるとは思ってなかった」と話しているという。(京都新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040207-00000005-kyt-l25