悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
小さな子供がテレビやビデオを見過ぎると対人関係に悪影響を及ぼすことが、全国の開業小児科医らでつくる日本小児科医会(師研也会長)などの調査で明らかになり、同会が6日、「2歳未満のテレビ・ビデオの視聴はできるだけ控える」など5項目の提言を発表した。
ポスターなどを全国約7000人の開業医に配布し、家庭へも注意をうながす。
最近は、乳幼児向け育児ビデオの普及などで、ビデオやゲームを含むテレビの視聴が増加傾向にある。
NPO法人「子どもとメディア」が、同会と協力して2002年9—10月に福岡市の乳幼児1100人を調査したところ、1日10時間以上テレビがついている家庭では、目を合わせようとしても目をそらす子どもの割合が96・6%に達した。0—3時間の家庭の37・5%に比べ圧倒的に多く、対人関係の遅れを示していた。
言葉の遅れも目立ち、同会は「テレビの視聴で、親子で遊ぶ時間が削られているのが問題」と指摘する。
提言ではほかに、〈1〉授乳、食事中の視聴はやめる〈2〉テレビに触れる時間は1日2時間まで〈3〉子ども部屋にテレビ、パソコンを置かない——などを挙げている。同会は「テレビを1日見ない『ノーテレビデー』などの啓発活動を広げたい」と話している。