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「週刊プレイボーイ」の記事で名誉を傷つけられたとして、消費者金融大手「武富士」が、フリージャーナリスト寺澤有さん(36)と集英社側に2億円の損害賠償などを求めて東京地裁に起こした訴訟で、武富士側は6日、自ら請求を放棄する手続きを取り、訴訟を終結させた。民事裁判では被告側の同意がなければ訴えを取り下げることができない。今回の訴訟は、寺澤さんら被告側が取り下げに応じず、異例の請求放棄となった。
問題となったのは、同誌の03年5〜8月の計4本の記事。武富士が警視庁幹部らにビール券を贈ったなどと報じたのに対し、武富士側が提訴したが、前会長の武井保雄被告(74)が一連の盗聴事件で逮捕・起訴された後、同社は一転して和解を申し入れていた。
寺澤さんは「言いがかりの訴訟で言論を弾圧し、一方的に請求を放棄するのは納得できない」として、近く同社側を相手に6億円の損害賠償と謝罪を求める訴えを起こすという。
武富士広報部は「事情の変化にかんがみて裁判所の和解の打診に前向きに交渉してきたが、被告側が和解に応じない態度を示したため請求を放棄した」と話している。(02/06 22:22)