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国税庁はサービスを一時停止して調査しているが、外部からの攻撃を受けた形跡はないという。プログラムミスが原因とみられ、修正して六日に再開する方針。
このサービスは、HPの確定申告書作成コーナーで所得額や控除額、経費など必要な数値を入力すると、税額が自動的に計算されて申告書ができあがる。
利用者が入力したデータは国税庁のサーバーに入り、計算された後、最終的な画面が表示される。この後プリンターで印刷し、そのまま税務署に提出できる。
同庁によると、一月三十日午前、東京都内の男性が同コーナーを利用した際、他人の申告内容を記した申告書が突然、印刷された。住所欄は空欄だった。今月一日に香川県の人が利用した際には、愛知県の人の申告書が印刷された。三日にも神奈川と兵庫両県でそれぞれ、他人の申告書が印刷されたという。四人が電話やメールで国税庁に問い合わせ、不具合が発覚した。
同庁によると、画面の「印刷」ボタンを二人以上が同時に押したために、申告内容が混乱して誤って送信されたとみられる。
このシステムでは十人が同時に「印刷」ボタンを押しても割り振りができ、十一人目からは「しばらくお待ち下さい」と画面表示されるようプログラムしていたというが、何らかのミスがあったとみられる。
サービスは昨年の確定申告から始まったが、これまでトラブルは起きていなかった。今年、機能を拡充したことがミスにつながった可能性もあるという。
三日までの同コーナーへのアクセスは約百十九万件で、約三十万通の申告書が作成されている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040205/mng_____sya_____010.shtml