2004年02月05日(木) 00時00分

除霊商法で賠償求め提訴 被害者３２人、横浜地裁に （中日新聞）

　「霊がついている」と街頭で声を掛けられ、除霊名目で現金をだまし取られたとして、被害者らが５日、除霊商法を行っていたグループの主犯格宮崎俊一被告（５６）＝組織犯罪処罰法違反の罪で一審有罪、控訴＝に計約３３００万円の損害賠償と慰謝料を求め、横浜地裁に提訴した。

　原告は神奈川、千葉、埼玉、愛知、兵庫、福岡各県などの２０—４０代の女性３２人。

　訴状によると、宮崎被告は２００１年３月から０２年２月にかけて、仲間の男女８人＝同法違反で有罪確定＝と共謀し、ＪＲ横浜駅やＪＲ大宮駅近くの路上で「具合が悪いのは霊の仕業」「女の霊がついている」などと声を掛けて不安をあおり、祈とうを受けさせる手口で計約２７４０万円をだまし取った。

　原告代理人の弁護士によると、ほかに約８０人の被害者から宮崎被告に対する訴訟の相談が来ており、随時提訴していくという。

http://www.chunichi.co.jp/00/detail/20040205/fls_____detail__073.shtml