2004年02月05日(木) 00時00分
22県立高校が無断で合否情報を提供(朝日新聞・)
13校は実名で提供県教委『不適切』指導へ 県内多くの高校でも、本人に無断で入試情報が大手予備校などに提供されていた。4日に調査結果を発表した県教委は「従来の慣例だが、生徒の了解なしに提供し、金銭を受け取ったことは問題がある」とし、今後は生徒の了解を得たり、個人名が特定できないように指導するとしている。
県教委は、29日に県立高校36校のうち普通科や総合学科がある23校に情報提供についての調査用紙を送付し、この日回答をまとめた。生徒に無断で大学入試の合否情報を提供していた22校のうち、13校は生徒の実名が分かる資料、8校はコード番号が載った資料を大手予備校などに提供していた。出雲高校では、合否情報をまとめた資料から氏名だけを削除して提供していた。
これに対し、県教委高校教育課は、情報提供すること自体に問題はなく、各校の判断次第としながらも、本人の了解を得ていないことは不適切であるとして各校に指導していくという。
また、情報提供した見返りとして予備校や通信教育会社から受けた謝礼は、大半の高校が大学入試問題集など進路指導に役立てる書籍購入にあてていた。センター試験を受験する生徒の引率教員の試験前日の宿泊費などに充てている高校などもあった。同課は「謝礼の用途は許される範囲で生徒に還元されている」としながらも、今後は謝礼を受け取らないよう指導していくという。
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http://mytown.asahi.com/shimane/news02.asp?kiji=3679
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