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埼玉、山形など5府県警の合同特別捜査班は4日、福岡県飯塚市伊岐須、無職工藤英晴容疑者(31)を不正アクセス禁止法違反と詐欺の疑いで逮捕した。
調べでは、工藤容疑者は2003年9月12日、インターネット接続大手「ヤフー」(本社・東京都港区)が管理するインターネットオークションのサイトに、埼玉県日高市のパート従業員女性(33)のIDとパスワードを使ってアクセスし、実際には販売する意思がないにもかかわらずノートパソコンなどを出品、落札した愛知県師勝町の会社員男性(36)から、振り込ませた現金12万円をだまし取った疑い。
女性は同サイトのオークションに参加したことがあり、工藤容疑者は、画面上に表示されていた女性のIDの一部をパスワードとして入力したところ、合致したという。
特別捜査班は、工藤容疑者の十数か所の金融機関の口座に約100件計約1000万円の入金記録があることから、さらに余罪があるとみて追及している。被害は愛知県のほか、埼玉、山形、茨城、京都、岡山などに及ぶとみられている。