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2004年02月05日(木) 20時45分

昨年から集団指導体制 オウム、初めて認める共同通信

 オウム真理教(アーレフに改称)元代表松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=の判決が27日に言い渡されるのを前に、荒木浩広報部長(35)が5日、教団の烏山施設(東京都世田谷区)で記者会見し、上祐史浩代表(41)が中心だった教団運営を、昨年10月以降、幹部の集団指導体制に変えたことを明らかにした。
 公安調査庁が昨年12月「集団指導体制に移行した」と指摘したが、教団が認めたのは初めて。
 また荒木部長は、謝罪が足りないとの指摘に対しては「『より一層の謝罪を』と言われても難しいが、謝罪が『松本被告を切る』ということであれば、現在で十分とは思わない」と述べた。
 上祐代表は信者へのイニシエーション(宗教儀式)を多く行い疲労が蓄積して体調を崩したため代表業務を外れた。現在は烏山施設で修行中で回復してきているという。
 荒木部長の説明によると、教団は2002年1月に就任した上祐代表を中心に運営していたが、破産管財人への返済も滞るほど財政が悪化。このため03年1月からは支部を拡大して在家信者を増やし収入増を目指す「拡大路線」を取ったが、新しい支部で住民の反発が強かったことなどから頓挫し、集団指導体制に移行したという。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040205-00000242-kyodo-soci