2004年02月05日(木) 12時22分
偽造納税証明書で銀行融資詐取、会社社長ら4人を逮捕(読売新聞)
金融機関から融資を受ける際などに必要な納税証明書などが偽造され、東京都内に出回っていた事件で、警視庁捜査2課は4日、埼玉県三郷市、ソフト開発会社社長鈴木彬弘(59)、東京都武蔵野市、経営コンサルタント道越末雄(73)ら4容疑者を有印公文書偽造・同行使、詐欺の疑いで逮捕した。
4人は昨年1年間に、偽造書類を使って十数件の融資を受け、総額約5億円をだまし取っていたとみられ、捜査2課で追及している。
調べによると、4人は昨年8月から9月にかけて、京橋税務署名義の納税証明書や、確定申告書を受理したとする文書などを偽造したうえ、板橋区の都市銀行支店に、この偽造書類を提出して融資を申し込み、3000万円を鈴木容疑者の会社名義の口座に振り込ませ、だまし取った疑い。
鈴木容疑者の会社が債務超過状態で税金も未納していたにもかかわらず、銀行ローンが書類だけで審査されることに目を付け、鈴木容疑者の会社名義の決算報告書や確定申告書なども偽造していた。
偽造納税証明書を使って金融機関から不正に融資を受ける被害は、全国で五十数件、計20億円にのぼっており、警視庁は大がかりな偽造グループが存在するとみて捜査している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040205-00000105-yom-soci