2004年02月05日(木) 07時00分

ＨＰ不正アクセスの京大研究員、官邸などにも侵入（日経新聞）

　著作権保護団体のホームページから約1200人の個人情報を引き出した不正アクセス禁止法違反事件で、逮捕された京大研究員、河合一穂容疑者（40）は、2001年ごろから首相官邸や都銀など10以上の機関のホームページ（ＨＰ）にも侵入し、安全上の欠陥を専門誌やＨＰなどに公表していたことが4日、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターの調べで分かった。

　河合容疑者は河合隼雄文化庁長官のおい。

　調べなどによると、河合容疑者が不備を指摘したのは、首相官邸、都銀のほか、総務省、日本郵政公社関連の財団法人などのＨＰ。ネット上で「ｏｆｆｉｃｅ」と名乗り、一般のＨＰで広く使われている基本的なプログラム「ＣＧＩプログラム」を攻撃すれば、利用者の個人情報や口座番号、暗証番号を引き出すことができる手口を、ネット関連専門誌などに公表していた。さらに相手の官庁、企業にもメールで直接不備を指摘、これを受け対策をとった団体もあったという。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040205AT1G0402E04022004.html