悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年02月05日(木) 01時35分

車型おもちゃで2歳児が指切断、トミーが自主回収読売新聞

 トミーは4日、2002年7月に発売した車型おもちゃ「トミカ マグナムパトレーラー」(定価6980円)を5日から自主回収すると発表した。

 昨年12月、おもちゃの一部に指をはさんで、大阪市の2歳男児が左手薬指の第一関節の半ばを切断するなど、発売以来5件の事故が発生したため。

 このおもちゃは、全長80センチのトレーラーが、90センチの基地に形を変える。基地中央の司令塔を上下させてミニカーを格納する構造で、司令塔を下げた時にできるすき間に指を挟む危険がある。

 最初の事故は、発売翌月の2002年8月に起き、2歳の男児が小指に切り傷を負った。トミーは事故を踏まえ、同年12月に指が入らないよう改良した。しかし、その後2003年に入って、改良前の機種で切り傷や骨折などの事故が3件続き、5件目に指の切断事故が発生した。なお、この男児は指の縫合手術が成功し、指は元に戻っているという。

 「トミカ マグナムパトレーラー」は、今月までに15万6000個が販売され、うち改良前の機種は約11万個に上る。トミーは改良型も含め、すべてについて定価分(消費税込み)を返還して回収する。

 回収の発表が今年2月になったことについて、「(2003年1月に起きた)2回目の事故の時点で回収出来なかったのは判断ミスだった」としている。回収方法などの問い合わせは、0120・23・1031。午前9時から午後6時まで。

         ◇

 おもちゃの構造の複雑化に伴い、子供が重大な事故に巻き込まれるケースが報告されるようになった。

 1990年代末に小中学生の間で人気となったスポーツタイプのヨーヨーが、ネジの緩みから分解したり、予想以上に高く飛び上がったりして、子供の顔や目を直撃。重傷を招くこともあって、東京都がおもちゃの業界団体に目の保護具の開発を要望した。

 2000年に入り、会議などでの指示棒として使われていた「レーザーポインター」のおもちゃが輸入され、出回ったが、子供が光線を目に受け、網膜をやけどするなどの事故が続出。通産省が、日本百貨店協会などの小売り・販売関連の団体に販売自粛を要請した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040204-00000113-yom-soci