2004年02月04日(水) 19時42分
おれおれ詐欺 口座“売却”で2人逮捕−−恐喝容疑で指南役も /山梨(毎日新聞)
「おれおれ詐欺」を捜査している大月署などの捜査本部は3日、既に恐喝罪で起訴されている東京都杉並区、無職、石本直也被告(22)ら6人のグループに対し、自分の口座を“売却”していたとして、墨田区、土木作業員、堤宣男(51)と、▽品川区、無職、田中尚人(40)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。
調べでは、堤容疑者は多重債務者で、昨年11月5日、さいたま市内の銀行で、グループに譲り渡す目的で不正に自分名義の口座を開設し、同行から通帳やキャッシュカードをだまし取った疑い。堤容疑者は田中容疑者に2万5000円で売り渡し、田中容疑者は3万円でグループに転売していた。
一方、捜査本部は3日までに、杉並区、無職、神田寛之容疑者(25)を恐喝容疑で逮捕。調べでは、神田容疑者は03年11月17日、石本被告らと共謀し、大月市内の男性(60)宅に「息子が連帯保証人になっている。金を払わないと息子がどうなるか分からないぞ」と電話で恐喝し、現金120万円を振り込ませた疑い。
神田容疑者は、「あなたの息子が連帯保証人になっている」という口上を石本被告らに指南。成功した際には振り込まれた額の2割を受け取る約束をしていた。【藤沢宏幸】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040204-00000005-mai-l19