2004年02月04日(水) 12時11分
Yahoo! と Microsoft、メール大量送信への課金を検討(japan.internet.com)
Yahoo! と
Microsoft が、Eメール送信者に小額の「切手代」を課すアイディアを真剣に検討している。
Microsoft の創始者 Bill Gates 氏は、1月にスイスのダボスを訪れた際、スパム問題について言及し、さまざまな解決策があるだろうが「長い目で見れば、金銭的手段が最も有効だと思う」と発言した。
「送信元払い」として知られる金銭的アプローチにはさまざまなバリエーションがあり、現在すでに IronPort や Vanquish など複数のスパム対策企業がこの手法を用いている。そんななか、こうした金銭的手法で注目を集めているのが、シリコンバレーの新興企業 Goodmail だ。同社が推し進めている手法は、大量にメールを送信する側が、メール1通ごとに「切手代」を支払って受信者側の ISP にメールを届けてもらうというもの。送信者が支払った料金は、受信者側の ISP が受け取る。この手法であれば、増える一方のメール処理コストをいくらかでも補えるとあって、ISP はこのアイディアに興味を示している。
Microsoft はまだ具体的なアプローチを一切採用していないが、「われわれは現在、こうした手法をはじめ、スパム送信の経済モデルを変えるのに役立つさまざまな革新的アプローチを検討中だ」と同社広報は話している。Goodmail の CEO、Richard Gingras 氏によると、スパム対策で Microsoft と協力関係にある Yahoo! もまた、Goodmail の提案を含め多くのソリューションについて調査中だという。
「われわれは目下さまざまな ISP と交渉中だ。Yahoo! はわが社についてもコメントしており、Goodmail に大きな関心を寄せている企業の1つであるのは間違いない。われわれは主要 ISP の大半と非常に前向きな議論を重ねている」と Gingras 氏は述べた。
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