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国税庁は4日、同庁のホームページ(HP)のサービスを使って確定申告書を作った際、他の利用者の申告内容が印刷されて出てくる欠陥があったと発表した。利用者の連絡で3日までに4件の流出が判明。同庁は同日夜からこのサービスを停止し、原因究明やシステムの復旧作業中で、6日中に再開の見込み。同庁は「あってはならない重大な不具合で、ご迷惑をかけた納税者に心からおわびする」と謝罪した。
サービスは昨年1月に始まった「所得税の確定申告書作成コーナー」。HPで画面の指示に従って所得など必要項目を入力すると税額などが計算される。「申告書印刷」のボタンを押すと、同庁のサーバーがデータを受け取り、申告書の画像を送り返す。利用者は印刷すればそのまま申告できる。申告書には、住所、氏名のほか、所得金額や税額、医療費控除など所得からの差し引き金額などが記載される。
今年は1月13日から始め、今月3日現在で119万件のアクセスがあり、30万件が印刷された。
1月30日午前に利用した東京都内の男性によると、印刷された申告書に他人の氏名や所得などの情報が記入されていたという。2月1日には、香川県の納税者の申告書に愛知県の人の住所・氏名や申告内容が記載されるなど3日までに利用者からの連絡で計4件の流出が判明。同庁は書類を回収し、パソコンのデータが消去されたことを確認したという。
同庁の調べだと、他人の申告書を受け取った人と、申告書が流出した人は同時に印刷ボタンを押していた。本来はサーバーがデータを受け取った順に利用者に返すが、同時に受け取ったため最初のデータに後のデータが上書きされた可能性が高いという。
インターネットを使った確定申告では、全国に先駆けて名古屋国税局管内で始まった電子申告でもデータ送信できない不具合が3日に発覚。国税庁が不具合の解消法をホームページに掲載したばかりだった。(02/04 22:47)