デジタルＴＶで簡単ネット促進家電・通信・接続１２社が新組織（東京新聞）

2004年02月03日(火) 00時00分

　家庭に普及しつつあるデジタル対応のテレビを直接インターネットにつなぐため、家電メーカー大手と通信事業者などが、技術開発と規格統一で手を結ぶことが二日分かった。松下電器産業やソニー、ＮＴＴコミュニケーションズ（ＮＴＴコム）などが今月中に協議機関を設立し、具体的な作業に入る。　

　近い将来、テレビで簡単にネット上のホームページを見たり、電子メールの送受信、映画などの動画・音楽の再生を行ったりできるようにする構想が進んでいる。

　だが家電メーカーや通信事業者ごとに仕様が違っていると、消費者の混乱を招く可能性がある。個別の開発費用を製品に上乗せすることにもなりかねない。

　このためソニー、松下電器、ＮＥＣ、日立製作所、三菱電機、東芝、三洋電機、シャープ、松下電工の電機大手がそろって協議機関に参加する。ネット接続業ではニフティのほかＮＥＣが運営するＢＩＧＬＯＢＥが加わる。通信のＫＤＤＩも入れて、十二社が参加予定。

　将来的には、テレビインターネットで統一した通信技術などを活用し、通信機能を持つ情報家電全体に協力体制を広げる考え。メーカーは、通信基盤の整備もからむ規格部分では手を結び、使いやすさやサービスの豊富さなどで競うことになる。

　一部メーカーは、インターネットや通信回線を利用し、外部から遠隔操作できるエアコンなど、情報家電の市販を始めている。

　だがまだ高価で、同じメーカーの製品をそろえる必要があるなど制限が多い。

悪のニュース記事