2004年02月03日(火) 19時24分
[地域経済]「詐欺被害知っている」3割−−消費生活問題、県が調査 /群馬(毎日新聞)
◇情報提供望む声目立つ
県環境政策課はこのほど、03年度の国民生活モニターと県消費生活相談員計150人を対象にした「消費生活問題に関する調査」の結果をまとめた。最近目立つ架空請求などの詐欺被害については、「実際に被害に遭ったり、身の回りで被害に遭った話を聞いた」と答えた人が全体の30・0%。同課は「かなりの数の人が身の回りで被害にあっており、一層の注意の呼び掛けが必要」としている。【藤田祐子】
アンケートは昨年11月、郵送で実施。回収率は93・33%だった。
1年以内に購入した商品や受けたサービスに問題があると感じた人は全体の75・7%。対処方法としては、特に何もしなかった(38・2%)▽メーカーに確認や相談をした(38・2%)▽販売店やセールスマンに確認や交渉をした(29・4%)——の順で多かった。特に何もしなかった理由としては(1)申し出るほどの被害ではなかった(46・2%)(2)面倒だった(38・5%)が上位を占めた。
架空請求などの身近な被害例を知っていると答えた人が30・0%に上った一方、ヤミ金融にかかわるトラブル実例を「知っている」と答えた人は12・1%にとどまった。
また、今後の県の取り組みについて、特に力を入れてほしいものとしては、消費生活情報の提供(23・7%)が最も多く、以下、学校における消費者教育(18・0%)▽相談窓口の充実(17・3%)▽消費者生活講座(12・2%)▽高齢者向けセミナーや啓発(11・5%)——が続いた。
自由意見では、相談窓口を休日や夜間にも広げるなど利用しやすくしてほしい▽相談窓口の一本化▽携帯電話の普及で架空請求の被害が子どもにも広がっており、小中学校からの消費者教育が大切——などの意見が目立った。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040203-00000004-mai-l10