2004年01月31日(土) 02時31分

「ハッカーが貸し付けデータ消去」　消費者金融から借金させ詐取（西日本新聞）

　【鹿児島】　県警の合同捜査本部は三十日、「貸し付けデータを消せる」と偽り、消費者金融から借りさせた現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで住所不定、無職竹下英樹容疑者（３４）を逮捕した。同本部によると、被害者は県内で百数十人、総額は少なくとも一億円を超す見込みという。

　調べでは、竹下容疑者は一九九七年三月、阿久根市内の知人の男性会社員（３０）に「有名なハッカーを知っている。コンピューターを操作して貸し付けデータを消せるから一円も返済しなくていい」と偽り、川内市内の消費者金融二社から現金計数十万円を借りさせ、全額をだまし取った疑い。容疑を認めているという。

　同本部によると、昨年十二月ごろから鹿児島市や北薩地方などに住む百数十人から同様の被害相談が寄せられ犯行が発覚。同容疑者は九七年ごろから二十代の男性を中心に知人らを紹介させ、一人当たり二百数十万—数十万円をだまし取り、紹介料として借入額の一—二割を謝礼として支払ったケースもあるという。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040131-00000010-nnp-l46