2004年01月30日(金) 15時58分
<コメ検査>基準値超えるカドミウム、45点から(毎日新聞)
農林水産省は30日、03年産米のカドミウム含有調査結果を発表した。全国で検査した計2740点のうち食品衛生法の基準(1.0ppm以上)を超して焼却処分の対象になるものはなかったが、宮城、山形、長野、新潟、福岡、福井、三重、滋賀、愛媛の9県・15市町村の45点から、農水省が非食用として買い上げて市場には流通させない基準(0.4〜1.0ppm)の値を検出した。
前年は945点を調査して1.0ppm以上を1点、0.4〜1.0ppmを30点検出。今回は消費者の食の「安全・安心」意識の高まりに配慮し、調査点数を大幅に増やした。
カドミウムは自然界にある重金属で、大半の食品に含まれている。イタイイタイ病の原因として知られるが、通常の食品や水に含まれる低濃度では発症しない。食品の国際規格を決める国際機関「コーデックス委員会」は残留基準を0.2ppmにする案を示しているが、厚生労働省は0.4ppmにする対案を提出している。【上田宏明】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040130-00001065-mai-soci