2004年01月30日(金) 02時20分
マンション偽請求書 口座開設の男逮捕 詐欺容疑で 福岡県警(西日本新聞)
マンション所有者の変更を装い、家賃振込先の「新口座」を指定した偽請求書が出回っている事件で、福岡西署は二十九日、他人に預金通帳を譲渡する目的で、偽請求書に記載された銀行口座を開設したとして、詐欺の疑いで福岡市城南区鳥飼七丁目、定時制高校生平田英俊容疑者(21)を逮捕した。平田容疑者は「知らない男に頼まれた」と供述。同署は、背後に口座を売買する「口座屋」が介在しているとみている。
調べでは、平田容疑者は昨年十二月十四日、同市の路上で、面識のない男二人に「預金通帳一枚につき十万円で買い取るから口座をつくれ」と持ち掛けられ、同月二十四日、通帳やキャッシュカードを二人に渡すために同市内の銀行支店で預金口座を開設し、通帳などをだまし取った疑い。
同区のマンションで配布された偽請求書に、平田容疑者が口座名義人として記されており、事情を聴いたところ容疑を認めたという。同署によると、平田容疑者はこの銀行を含む同市内の四銀行で計六口座を開設。一月六日ごろまでに、約束の受け渡し場所で二人に六口座の通帳とカード、印鑑を渡したが、金は受け取っていないという。
平田容疑者名の偽請求書は一月中旬以降、同市などで三百枚以上見つかった。九州での被害は確認されていないが、口座には東京、北海道、群馬、山梨の四都道県の銀行から計約十万円が振り込まれていた。通帳を受け取った二人が別人に売り渡し悪用されている可能性が強く、同署は二人の行方を捜している。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040130-00000018-nnp-kyu