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地下鉄サリン事件で使われたサリンを製造したなどとして、殺人などの罪に問われたオウム真理教元幹部・土谷正実被告(39)への判決公判が30日午前、東京地裁で始まった。服部悟裁判長は主文を後回しにして判決理由の朗読から始めた。検察側は死刑を求刑しており、午後には厳しい刑が言い渡される見通しだ。
一連のオウム事件では189人が起訴されたが土谷被告と松本智津夫(麻原彰晃)被告(48)=2月27日に判決予定=を除く全員に一審判決が出ている。土谷被告は、2度にわたって弁護人を解任するなどしたため、審理が長期化した。
土谷被告は地下鉄・松本両サリンや化学剤VXを使った殺人・殺人未遂など計7事件で起訴された。教団随一の化学知識を持っていたとされ、「第二厚生省大臣」の地位にあった。
検察側は「土谷被告がいなければ、事件もなかった。松本被告に次ぐ役割を果たした」と主張。
これに対して土谷被告はサリンやVXの製造にかかわったことは認めたものの、「長野県松本市でまかれた液体にサリンは含まれていない」「地下鉄でサリンが使われると思っていなかった」などと述べ、麻薬取締法違反を除く6事件について無罪を主張していた。松本被告への帰依も表明。同被告の公判に弁護側証人として出廷し、「教祖」を擁護する証言を繰り返した。(01/30 11:04)