2004年01月29日(木) 02時22分

県警が捜査本部　「おれおれ詐欺」摘発へ　情報一本化し効率化図る（西日本新聞）

　【宮崎】　息子らに成りすまし交通事故の示談金などを名目に金をだまし取る「おれおれ詐欺」被害が相次いでいるのを受け、県警は二十八日までに、犯行グループの特定、摘発を目指した捜査本部を宮崎南署に設置した。

　おれおれ詐欺は、プリペイドの携帯電話や、転売を重ねた預金口座が捜査の障壁となっているが、県内計七署から捜査員を集め、情報を一本化することで、効率的に捜査する。県警によると、おれおれ詐欺事件で県警を挙げた捜査本部は、九州で初めてという。

　捜査員は、県警捜査第一課、同二課、生活安全企画課、生活保安課と七署からの二十一人。これまでの捜査で、県内の複数の事件で、共通した携帯電話や口座の使用がすでに判明しており、県警は「今後一カ月で集中的に捜査し、摘発につなげたい」としている。

　県内では二十三日現在、三十六件（別に未遂が四十一件）発生し、被害額は三千四百万円に上るが、容疑者逮捕はゼロ。昨年末からは、警察官を名乗って電話し、被害者役、息子役も登場するケースに加え、恐喝に及ぶなど、手口の巧妙化、悪質化が進んでいる。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040129-00000009-nnp-l45