2004年01月29日(木) 07時01分
鶏肉の便乗値上げ価格監視を強化・農水省(日経新聞)
農水省はタイや中国で鳥インフルエンザが発生し両国産鶏肉を輸入停止したのを受け、日本チェーンストア協会など食肉を取り扱う23の流通業者の団体に、手持ちの流通在庫を必要に応じ放出するよう要請する。便乗値上げを防ぎ、鶏肉を安定供給するのが狙い。
同省は傘下の独立行政法人を通じて鶏肉を含めた肉類の卸売・小売価格を調査。仕入れ価格と小売価格を比較するなどして明らかに便乗値上げとわかる場合は行政指導する。悪質な場合は業者名の公表を検討する。産地の偽装表示を防ぐため、地方農政事務所を通じて、小売店が包装などに鶏肉がどこの国で生産されたかを正確に表示しているかどうかも調べる。政府は22日にタイ産、27日に中国産の鶏肉や同加工品の輸入を停止した。タイ、中国産を合計すると、国内の鶏肉供給量の2割近くを占めるため、同省は禁輸が長期化した場合の鶏肉などの価格高騰やそれに伴う便乗値上げなどを懸念している。(07:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040129AT1F2801628012004.html