2004年01月29日(木) 10時25分

ヤミ金被害者年間３２万人　過去最多、沈静化傾向も（共同通信）

　昨年１年間に全国の警察本部が摘発したヤミ金融事件は計５５６件、被害者数は約３２万２０００人で、過去最多だった前年（摘発２３８件、被害者約１２万２０００人）の２倍以上に上ったことが２９日、警察庁のまとめで分かった。被害総額は約３２２億４０００万円。
　一方で昨年１２月に警視庁や大阪府警に寄せられたヤミ金融に関する相談件数は、最も多かった月の２−３割まで減っており、警察庁は「ヤミ金融対策法の抑止効果で沈静化しつつある」としている。
　警察庁によると、摘発人数は１２４６人で、暴力団が関与した事件が３１％を占めた。
　主な事件は、指定暴力団山口組系五菱会（現在は２代目美尾組）が組織した大規模なヤミ金融グループの３１人を警視庁などが摘発したケースなど。
　昨年９月に一部施行されたヤミ金融対策法で新たに取り締まり対象となった「無登録業者の広告や勧誘」は８件、「違法な高金利の要求」は２件。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040129-00000046-kyodo-soci