2004年01月28日(水) 00時00分

ネット、準大手証券初の全１１社黒字 （東京新聞）

　インターネット専業証券大手と準大手証券の二〇〇三年四−十二月期連結決算（一部単独）が二十七日、ほぼ出そろった。同日までに発表を終えたネット四社、準大手七社計十一社の純損益は、初めて全社が黒字を確保した。前年同期は八社が赤字だった。

　昨年五月からの株価上昇の追い風を受けたもので、特にネット四社は一般企業の売上高に相当する営業収益、経常利益、純利益がすべて過去最高を記録。二十九日に発表する野村ホールディングスなど大手三社も好決算の見通しで、証券会社の急激な業績回復が鮮明に浮かび上がった。

　十一社の営業収益は計三千四百六十億円で、〇三年三月期通期の実績三千百三十七億円を既に上回った。

　ネット四社の純利益は約六十倍の計八十九億円に増加。株価が伸び悩んだ昨年十−十二月期も、四社は前の四半期を上回る手数料収入を確保し、個人投資家の取り込みに成功した。準大手七社の純損益は、計五百八十億円の黒字（前年同期は計六百十一億円の赤字）だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20040128/mng_____kei_____003.shtml