2004年01月28日(水) 19時32分
「おれおれ詐欺」、北陸でも4件270万円被害 日本郵政公社が注意呼びかけ /石川(毎日新聞)
◇局員らの機転で未然防止も
日本郵政公社北陸支社(篠田政利支社長)は、電話で孫や子どもをかたって高齢者から金をだまし取るいわゆる「おれおれ詐欺」について、管内の被害状況(昨年11月〜今年1月中旬)をまとめた。
同支社によると、被害は北陸3県で計4件、270万円。昨年末、富山県内で高齢女性が「恩人への恩返し」などとして、不審に思った局員らの説得にも応じず2回にわたって計200万円を送金したケースもあった。
一方、局員らの機転で被害を未然に防いだのは計9件、1667万円。昨年末から今年にかけての事例では、孫を名乗る人物から「英語の教材を買いたいので30万円送金してほしい」(富山)▽孫を名乗る人物から「500万円送金してほしい。送ってくれないと警察沙汰(ざた)になり、学校を辞めることになる。親にも内証にしてほしい」(福井)▽息子を名乗る人物から「50万円を現金書留で送ってほしい」(同)——といった電話によって高齢者が窓口で手続きをする際に、局員に止められている。
同支社では、全国での被害多発を受け、昨年11月初めに各局に通達を出し、ポスターを局内に張り出すなど、「おれおれ詐欺」への注意を呼びかけている。
【森園道子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040128-00000004-mai-l17