2004年01月28日(水) 10時07分
業務用「出会い系」サービス登場(ITmediaニュース)
新興企業の米Matcherooは1月27日、エンタープライズ市場向けの社交ネットワーキングソフトを発表した。交流を目的とした同様のサービスに比べてプライバシーとセキュリティ機能の強化を図ったとしている。
この製品はいわゆる「信頼できる」ネットワーキングが特徴。オンライングループに参加を希望する場合、認証と同意確認が必要になる。
米国ではインターネットの出会い系サービスが急速に広まっている。こうしたサービスはWeb上でユーザーが個人プロフィールと友達リストを作成し、相互の出会いやメッセージの掲載、電子メール送信などに利用する。Friendster、Emodeおよび検索大手のGoogleなどが、こうした仮想社交クラブ形成のためのオンラインネットワーキングサイトに乗り出しており、メンバーと招かれたゲストが互いを観察し、相互交流できるようになっている。
Matcherooは、学生とOBの交流を目的としたオンラインサービスとしてスタートした会社。現在のトレンドを利用して、医療や金融サービスといった高度なセキュリティが要求される業界向けのエンタープライズ製品で利益を上げたい考えだ。創業者でCEOを務めるスニル・ラオ氏によれば、Matcherooの企業向けサービスと、友達作りを目的としたオンラインネットワーキング環境との大きな違いはコントロールという点にあるという。
ラオ氏がその一例として挙げるのが医療ビジネスだ。この分野では医師が相互に患者を紹介し合うことがあるが、どうしてそのような決定に至ったかについての情報を正式に交換することは非常に少ない。そこでMatcherooのエンタープライズ製品のようなサービスなら、患者紹介のコミュニティー形成のために、医療の専門家に利用してもらえるとラオ氏は想定。プライバシーとセキュリティ機能でほかの社交サイトとの差別化を図ることで、プライバシーに関する懸念、および個人の医療記録や医師の経歴に関する規制に対応できるとしている。
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