悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年01月27日(火) 11時43分

抗リウマチ剤で副作用?患者5人死亡読売新聞

 大手製薬会社「アベンティス ファーマ」(本社・東京都港区)が昨年9月から製造販売している抗リウマチ剤「アラバ錠」(一般名・レフルノミド)を処方された患者5人が、今月に入り、肺炎など副作用とみられる症状を起こして死亡していたことが27日、分かった。

 同社から連絡を受けた厚生労働省で情報収集を急いでいる。

 アラバ錠の服用後に、肺炎の一種である間質性肺炎や肺線維症にかかったり、症状が悪化したりしていることから、同社ではこれらの病気の患者や、過去にこれらの病気にかかったことのある人について、この薬の処方を避けるよう医療関係者に呼びかけている。一方、厚労省では「服用と死亡の因果関係は現段階では不明」としている。

 同社によると、アラバ錠は体の免疫反応を調節することによって、関節リウマチの痛みや炎症を抑える薬。米国では1998年、欧州では1999年に発売が始まり、現在は70か国以上で販売されている。2002年には全世界で300億円以上の売り上げを記録。日本では販売開始以来、約3300人が使用しているという。

 アラバ錠を巡っては、海外での使用例などから、重大な副作用として感染症や肝不全、肝炎、間質性肺炎などが挙げられていた。同社では医療関係者に提供する情報の中で、「本剤の投与で、重篤な副作用により致死的な経過をたどることがある」と明記し、緊急時に対応できる医療施設で、リウマチ治療の経験を持つ医師が使用するよう警告していた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040127-00000005-yom-soci