2004年01月27日(火) 18時51分

節電器販売詐欺集団提訴　両者とも争う姿勢−−「アイディック」控訴審　／秋田（毎日新聞）

　電気機器販売会社「アイディック」（本社・東京都、任意整理中）が効果がない節電器を販売した問題で、代金支払いをめぐり「全国被害者の会」会長の虻川知則さん（大曲市）と信販会社「ジャックス」（東京都）が、互いを訴えた控訴審の第１回口頭弁論が２６日、秋田地裁（今泉秀和裁判長）であり、両者は全面的に争う姿勢を示した。
　秋田簡裁の一審も、虻川さんとジャックスが互いを訴えたが、虻川さんに節電器の未払い分のクレジット残金の支払い義務はないとした一方で、虻川さんが支払った額の返還は認めないとする判決が出ている。両者は判決を不服として控訴した。
　虹川さん側は「ジャックスはアイディックの詐欺性を認識していながら信販契約を結んでいた」と主張している。
　県内の被害者３６人は昨年１２月、アイディックと信販会社５社を相手取り、損害賠償計約１４６０万円と債務計約２５６０万円の不存在確認を求める訴訟を秋田地裁に起こしている。【津村豊和】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040127-00000006-mai-l05