2004年01月26日(月) 19時41分
オレオレ詐欺 送金の寸前…郵便局窓口で見破る−−郵政公社信越支社 /長野(毎日新聞)
◇「相手に名乗らせて」
孫や息子を装って金をだまし取る、いわゆる「オレオレ詐欺」で、県内の郵便局で昨年10〜12月、お年寄りが送金しようとしたケースが5件あり、うち4件は窓口職員の注意で送金が防がれていたことが、日本郵政公社信越支社のまとめで分かった。同支社は「不審な電話には、相手に名乗らせるなど十分な注意を払ってほしい」と呼びかけている。
同支社によると、5件の「オレオレ詐欺」はいずれも北信地方の郵便局で発生。「オレ、オレ」などと息子や孫を装ってお年寄りに電話し、「交通事故の示談金を払ってほしい」「今すぐ借金を払わないと会社をクビになる」と、100万円以上の送金を請求するのが主な手口だった。
送金してしまった1件は、警察官を名乗り、親族が交通事故を起こしたように言って、示談金を請求。193万円を送らせる悪質なものだった。
同支社は、他県の郵便局で発生した事件を受け、昨秋から、お年寄りが多額の送金をする場合、職員が「どなたに送金されるのですか」などと声をかけ、親族や警察に事実関係を確かめてもらうようにしている。
同支社総務部は「第三者を名乗るなど巧妙なケースにも対応できるよう、これからも積極的にお客様に注意を促していく」と話している。【反橋希美】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040126-00000001-mai-l20