2004年01月26日(月) 21時06分
全金融機関のATMに障害=他行カードの利用しにくく−統合システムに原因か(時事通信)
都市銀行、地方銀行など国内のほぼすべての金融機関で26日、他行のカードを現金自動預払機(ATM)で利用しにくくなるというトラブルが発生した。ATMの統合システムを構築したNTTデータによると、障害は同日午後3時40分ごろ復旧したが、現在同社などが原因を調査中。金融庁によると、全業態の金融機関を巻き込んだシステムトラブルの発生は初めて。
障害が発生したのは、同日午前11時50分ごろ。都銀、地銀のほか第二地銀、信用金庫、信用組合、信託銀行、証券会社、一部外国銀行などほぼ全部の金融機関のATMで、他行カードが使用しにくくなった。これを受け、日銀は民間金融機関との間で資金をオンライン処理する「日銀ネット」を、通常より30分延長し、午後5時30分まで稼働させた。
都銀や地銀などすべての銀行は、今月4日、業態ごとに別々だったATMのオンライン網を統合・稼働。今年5月から24時間、他業態のATMから引き出せるようにする計画だった。
この統合システムの構築はNTTデータが行っているが、金融関係者によると、銀行間のATMをつなぐ中継サービスに不具合が生じた可能性があるという。
高木祥吉金融庁長官は26日午後の記者会見で、「特定行の問題というよりは、システムの問題と承知している」と述べた。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040126-00000916-jij-bus_all